miyamotoSion’s Obsessions

宮本紫苑がTwitter ( @miyamotoSion ) に書ききれないことを残しておく場所。

大往生

こんなところに書いてもよいことなのか迷いましたが、自分に焼き付けるために、あえて書きます。



2008年11月10日(月)22時26分、祖父が他界いたしました。
享年78歳でした。



姫路市の山手の方に住んでおり、わたしがおじいさんと会うのは年末年始、お盆の年2回だけだったので、それほど親密だったわけでもありません。幼少の頃は何度か川などに連れて行ってくれたそうですが、わたし自身の幼少期の記憶が全体的におぼろげなので、ほとんど覚えていなかったりします。
学生の頃までは、親の里帰りに同行することは単なる恒例行事で、自分の都合で欠席することも度々ありました。それが、いつの間にか親戚やおじいさんへの顔見せを意識するようになり、自分にとってはずすことのできない特別な行事になっていました。
ここ数年は、慢性的な病に悩まされて入退院を繰り返しておりましたが、体も大柄で精神的にすごく強い人だったので、みんなに心配されながらも、驚異的な回復力で不死鳥のようによみがえってきました。
9月9日に再入院した際は、今回もきっと大丈夫と思っていましたが、思い届かず、帰らぬ人となりました。



昨日、今日と会社からお休みをいただき、葬儀の手伝い、参列をさせていただきました。
生まれてこのかた28年、身内の不幸というのは初めての経験です。
もう目を覚ますことのないおじいさんに触れ、身を清めてやり、棺に納め、葬儀の最後には「輿係り」の一人として棺を担いで送り出すところまで、全て立ち会いました。
子供3人、孫8人、ひ孫5人の大家族を築き上げ、総勢40余名の親族や、会場を埋め尽くさんばかりに集まった参列者に見送られていった、偉大なおじいさん。
「もう顔を見せてやることができない」という個人的な感情以上に、「これだけたくさんの人に惜しまれる、愛情を返される」という「人の想い」を感じると、涙が止まりませんでした。
まさに「大往生」と呼ぶにふさわしい最期だったと思います。



おじいさん、安らかにお眠りください。
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・。