miyamotoSion’s Obsessions

宮本紫苑がTwitter ( @miyamotoSion ) に書ききれないことを残しておく場所。

これ、大豆ですから。

27(火)の分

悪質な海外先物取引のセールスに、またひっかかりました。
実は今回で2回目。
1回目は、ちょうど1年前。
そのときはあれよあれよと終わってしまって、なんだか狐に化かされたような気分になってしまって、ブログのネタにすることもなかったのですが。
今回は書きます。
被害者をひとりでも減らすためにね。



ことの始まりは、5/16(金)に会社に掛かってきた1本の電話。
相手「資産運用のご案内だけさせていただいてます。そちらの近くを回らせていただくときはよろしくおねがいします。」
私「いえ、いりません。興味ありませんので」
相手「そんな、何も話してないのに突っぱねないでくださいよ。今回は挨拶だけですので」
私「はぁ」(←これがまずかった)



そして5/26(月)。またもや電話。
相手「営業が今そちらを回っておりまして、先日会っていただけるということでしたのでご連絡を」
私「いえ。会うのを承諾したつもりは全くありませんが」
相手「こっちにはすでに会ってもらえる方として書類が作成済みでして、会ってもらえないと処理が完了しないんですよ」
私「知りませんよそんなこと」
相手「内容を聞いていただいて、良くないというのであれば断っていただいてもいいんですよ。ともかくご案内だけでもさせてくださいよ」
こんなやりとりで1時間以上食いつかれ、結局こちらが折れて、会うことに。



5/26、23:00。岸和田駅
ファミレスへ連行される。
説明を聞く。
内容は、先物取引での資産運用。商品は、前回と同じく、シカゴ商品取引所「イエロー大豆」。
また大豆かよ
この説明がよくできてて、損する話は一切ない。これだけ相場が動けば、○○万円の利益です。今は市場の動向が分かりやすい状況だから、確実に利益が取れますよ、と。
ギャンブルと変わらないから、逆に相場が動けば○○万円の損失のはずなのに、それには一切触れない。そこはリスク回避の手段がありますから、とか何とか。
私「いくらいい話でも、先物取引をやるつもりはありませんので」
相手「電話で前もって先物取引だとお話したし、内容で判断してくれと言ったじゃないですか。それは最初から断る気だったということですか。こっちも東京から来てるし、タダじゃないんですよ。最初から断る気だったなら営業妨害ですよ。トラブルとして処理させてもらいますので、明日わたしと一緒に東京の本社まできていただきます。」
今思い返すと「なんのこっちゃ」と思うんですが、こうまくし立てられると冷静な判断ができないもので。
「買わせていただきます」と言わされました
契約成立の書類手続き完了時点で、27(火)の朝5時



契約後はすぐに入金が必要だと言うことで、朝8時に和歌山市駅にて再度待ち合わせ。
私も相手も寝てません。
入金後も書類の発行があったり詳しい説明があったりで、開放されたのは朝11時。会社は休みました。寝不足、食事なしで仕事できるはずがない。



以降、取引開始までに市場の動向を知ってほしいので、毎日相場の確認のために東京の本社に電話してくれ、とのこと。
そして10日ほど経った6/6(金)、「取引を始めるにあたって詳しい説明がしたいので、6/8(日)に会ってほしい」との連絡がありました。
あぁ、追加の出資要請か。2回目のわたしは直感。



6/8(日)、12:00、岸和田駅
再度ファミレスへ。
やはり説明のあと、追加の出資要請。
相手「できるだけ多くの枚数があったほうが、リスク回避もしやすくなるし、利益も大きくなります。銀行から融資を受けてくれませんか。」
前回より悪質。前回は借金しろとまでは言わなかったのに。
結局、融資だけは絶対に嫌だと押し切り、貯金を潰しての対応。また即入金させられました。



帰宅後、なんとか損しない方法はないか、ネットを徘徊。
すると見つけました。
クーリングオフ
てっきり「8日以内」だとか「入金してしまうと手遅れ」とか思っていたので考えもしませんでしたが・・・。海外先物取引に関しては、契約後14日間は取引を開始できないという猶予期間が設けられており、それがクーリングオフの期間となっているということらしいです。
わたしが契約したのが27(火)。取引開始が11(水)。
間に合う!



8(日)の夜のうちに、ネットで見つけたクーリングオフ代行業者(行政書士吉田安之氏)へ相談のメール。
9(月)午前、会社の個人アドレスに返信メールをいただき、契約書や相手営業の名刺などを行政書士へFAX。午後、「内容証明+書留で契約解除通知を出したので、クーリングオフ自体は相手に届いていなくても法的に完了」だそうで。
11(水)、先物取引業者の住所がダミーで、本拠地に届いてないことが発覚。急遽、契約解除通知を相手のFAXに再送+電話で通告。「そんな話は聞いてない」とか強気に迫られそうな気がしていたんですが、相手も住所を詐称してることに負い目があるらしく、あっさり受諾されました。
これでひと安心。



行政書士からいただいた情報によると、わたしが前回被害を受けた先物取引業者と今回の業者は、名前は違うが本体は一緒。本拠をどこかに1つ構えていて、会社名と本社所在地をダミーとしてころころ転移させてそこから電話・FAXを転送させている、とか。
なるほど、ひどい稼ぎ方をしてるというわけですか。わざわざ一人のために和歌山まで足を延ばすくらい、どうということはないんですね。



寸前で回避できたからこそ、こうやってブログでネタにできるわけですが。下手すれば人生がえらいことになるところだったかも知れません・・・。