miyamotoSion’s Obsessions

宮本紫苑がTwitter ( @miyamotoSion ) に書ききれないことを残しておく場所。

プレゼンテーション至上主義

「プレゼンテーションの時代が、終わるんだよ」
と、ある打ち合わせ中に、イトイさんは言ったそうです。
昨日の、ほぼ日「今日のダーリン」での話。



思えば確かに、今はプレゼンテーション至上主義の時代かもしれません。
わたしが大学にいた7〜8年前は、先生から「プレゼンテーションはとても大事だ」ということを教えられました。今も、会社で説明が舌足らずになったりすると、プレゼンテーション能力の低さを徹底的に叩かれます。
けど、この言葉を見たとき、ちょっとドキッとしました。



プレゼンテーションが上手いということは、上手くなりすぎると「無いものを、在るもののように見せられる」ということ。
つまり、張りぼてを、本物のように見せられる。
けど、これって嘘をついてるわけで。案件が通ってプロジェクトが進むにつれて、ボロが出てくることもありうるわけです。
今、経済が不況だって世間は騒いでますが、もしかしたらこれは、この張りぼてで成り立ってた部分がどんどん崩れてるのかもしれません。だって、本当に芯の強いもの、堅実なものは、不況の波に負けず、今までどおりの姿を保ってるんですから。



プレゼンテーションの時代が終わるということは、聞き手がふんぞり返って聞く時代が終わる、ということ。
伝えてくれなければ伝わらない。一歩踏み出せば、首を突っ込めば見える部分を見ようとせず、見せられたものだけで判断する。こういう書き方をすると、いかにも年功序列で古い考え方だなぁ、と思えます。「プレゼンテーション」って書くと、すごくイマドキなのにね。
「プレゼンテーションが良いもの」だけでなく、「プレゼンテーションがイマイチだけど中身はよいもの」も認められる時代になってほしいものです。



それはそうと、海外の政治家はプレゼンテーションが上手いですね。
オバマ大統領の就任演説、圧巻でした。
その中身は、張りぼてか、本物か。
今後に注目です。